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★2002年3月4日(月)号★
■■―今週のことば―■■ * 官僚文化の放逐が不可欠 *

 明治維新が偉大なのは、武士の文化を追放したことです。戦後改革は軍人文
化を追放しました。今度は、官僚文化を追放しないといけないのです。
【堺屋太一】
◆◇◆ 普通法人数は3万6千社増加 ◆◇◆

** 3月決算は全体の20% **

 「法人の決算期は何月が多いのか」との質問には当然、誰でも「3月」と答
えますが、では全国の法人の何割ぐらいでしょうか。答は、思ったよりも少なく、
20.7%ですが、資本金1億円以上の大会社だけをみると、57.8%
もありました。これは、国税庁がまとめた平成12年度の法人税統計で明らか
になったものです。
 同年度に事業年度を終了した株式会社や医療法人などの普通法人の数は
276万6千社で、前年度より3万6千社増加しています。このうち1年決算の
法人数は274万社で、3月決算法人は全体の20.7%を占める56万7千社
でした。2番目に多いのは9月決算で11.0%を占める30万1千社でした。
反対に最も少ないのは11月決算法人で、7万4千社はわずか2.7%を占める
に過ぎません。続いて1月決算が9万6千社、3.5%です。

** 調査等での追徴税額は0.2% **

 なお、公益法人や外国法人、協同組合等を含めた12年度の全法人数は286万
社でしたが、このうち黒字は83万9千件(事業年度でカウント、以下同じ)で黒字
割合は30%弱となります。
 法人税額は、82万9千件の申告税額10兆9471億円に、調査等で追徴
された4272件の無申告加算税 3億円、5万169件の過少申告加算税 132億円、
1万4588件の重加算税 98億円を加えた 10兆9704億円が12年度の
総法人税額となります。
 調査等で追徴された法人税額は全体の0.2%ですが、もちろんこれは"氷山の
一角"に過ぎないのでしょうか。
◆◇◆ 確定申告と事業計画 ◆◇◆

 所得税の確定申告はお済みですか。申告期限は3月15日(金)までです。
 個人事業主の確定申告は会社の決算に相当します。"税額はいくら"というだ
けでなく、経営分析をしたり、今年の事業計画を策定したり、リスクに対する
対応を検討するよい機会です。そして、ご自身の10~20年後の目標やある
べき姿を描き、現在の資産や負債を洗い出すことでライフプラン(人生設計)
の見直しも検討すれば、確定申告を有効に活用することができます。
 なお、確定申告税額の延納の届出、青色申告承認申請(新規分)、12年分
所得税の更正請求、贈与税の申告も3月15日までです。

◆◇◆ 3月のチェックポイント ◆◇◆

★春季全国火災予防運動(1日~7日)中です。この機会に非常口や非難経路
の確認、消火器などのチェックを行います。
★3月末にかけて、貸し渋りが強まりそうなので、売掛債権の洗い出しと請求
・回収が重要です。
★3月末で期限切れとなる、身分証明書・三六協定・契約書などの文書類を確
認し、必要なものは更新手続きを行います。
★固定資産税課税台帳の縦覧が、3月1日から20日間以上の期間(市町村で
異なる)行われます。


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