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★2002年5月27日(月)号★
■■―今週のことば―■■  キャッシュバックキャンペーン

 全日空が航空券50枚に1枚がタダ、発泡酒のシールを集めて500円バッ
ク、初めて口座を作ると1000円プレゼントの銀行など。消費者が一番うれ
しいと感ずる販促方法。

◆◇◆ 「長者番付」がなくなる? ◆◇◆

** 公示制度は「第三者によるチェック機能」 **

 今年も5月16日に、所得税額が1千万円を超える高額納税者の公示、いわ
ゆる「長者番付」が全国の税務署に掲示されました。
 新聞やテレビでは、芸能人やスポーツ選手などの"稼ぎぶり"を賑やかに報道
しましたが、実は、この公示制度はプライバシーの侵害だから廃止すべきとの
意見も多いのです。
 政府税制調査会でも議論されましたが、賛否両論で結論はつきませんでした。
ポイントは、昭和25年に制度が導入されたときの趣旨、「第三者によるチェック
というけん制効果」と「プライバシーへの配慮」のどちらを優先するかにあります。

** チェック機能は"公示逃れ"で形骸化 **

 プライバシーでは、「長者番付」に載ると、色々な団体からの寄附や勧誘、
営業の訪問などが増えてわずらわしいという問題が、また、「長者番付」は格好の
「誘拐候補者名簿」だとして、窃盗・誘拐などの犯罪に利用されかねないことも
あります。
 一方、第三者によるチェック機能については、公示対象が3月末までに提出
した申告書なので、当初は税額が1千万円を超えないように申告しておき、
4月1日以降に修正申告する"公示逃れ"があって、形骸化しているとの指摘も
あります。
 しかし、国税当局では「社会的な監視が働いて適正申告を促す面がある」と
評価しています。
 どちらの主張が通るのか定かではありませんが、一般庶民にはあまり関係の
ない話ではあります。それよりも、沢山稼いで一度は「長者番付」に載せて欲しい
というのが本音でしょうか…。

◆◇◆ 改正道路交通法が施行されます ◆◇◆

 悪質・危険運転者対策の強化などが盛り込まれた改正道交法が6月1日に施行
されます。
 主な改正点は、
1.免許証の有効期間を原則5年にする
2.高齢者マーク・高齢者講習の対象を70歳以上に引き下げ
3.障害者マークを導入
4.悪質・危険な運転者に対する罰則の強化や点数の引き上げ
などとなっています。

 例えば、酒酔い運転は3年以下の懲役又は50万円以下の罰金に、酒気帯び運転
や過労運転は6点から13点に、酒気帯びの対象になるアルコール濃度が
0.25mg/mlから0.15に引下げ、などがあります。酒酔い運転で事故を起こせば、
企業経営にも重大な影響を及ぼすので注意が必要です。

◆◇◆ 早帰りが脳を活性化させる? ◆◇◆

 アイデアを出したり、仕事の効率を図るには脳を活性化させることが大切です。
通勤の道順を変えて街の変化を観察したり、昼食のメニューを変えて味を楽しむ
だけでも効果があるそうです。
 先日坂口厚労大臣は記者会見で、「仕事をしっかり済ませて、早く帰り家庭や
地域の人になることが大事」。企業には、「人を減らすのはよいが、何時間でも
働かせて、経営を成り立たせようという考えは改めるべきだ」。そして自分自身は
「忙しさに流されては、良い考えは浮かばない」。


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