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2003年2月17日(月)号
■■-今週のことば-■■ 「環境税」導入か

 地球温暖化対策の財源として、石油や石炭など化石燃料や二酸化炭素の排出量に対して課す税。欧州では導入が進んでおり、政府税調は06年度導入を目指し検討に入る。

◆◇◆ 貸し渋り対応などで新規融資創設 ◆◇◆

** 各機関によって異なる融資内容 **

 政府系金融機関は、中小企業の資金繰り安定化のための融資制度を2月3日から創設・拡充しました。民間銀行による「貸し渋り」や「貸し剥がし」を受けた中小企業者を支援融資したり、債務超過に陥った経営不振企業に再建資金を貸しつけます。今後ますます不良債権処理が加速化されることから、中小企業向けのセーフティネットを整備する狙いです。
 貸し渋り等に対する新規融資の創設は、不良債権処理を理由に、借入残高を減らされたり、担保や保証人の追加、借入金利を引き上げられた中小企業などが対象となります。
 国民生活金融公庫は、融資枠3千万円以内で返済期間は原則5年以内、最初の1年間は返済を猶予します。中小企業金融公庫では、融資枠3億円、最大で貸付額の75%まで担保を免除。商工中金は、融資枠1億円、貸付額の50%まで担保を免除するなど各機関によって内容が異なります。

** 債務超過などに陥った企業融資 **

 企業再生支援のための融資創設は、過剰債務を抱えかつ債務超過に陥っているものの、自らのリストラ(事業再構築)努力によって再建を図ろうとする事業者が対象です。
 中小公庫では、融資枠7億2千万円、返済期間は設備資金が20年以内、運転資金が10年以内、貸付額の50%まで担保免除の特例があり、商工中金は、融資枠20億円(他の融資を含む)、返済期間は運転資金が10年以内、設備資金が15年以内などです。
 また、商工中金と中小公庫では、連鎖倒産防止のための既存制度を拡充しています。


◆◇◆ 安全ワンポイント ハンコの取扱いは慎重に ◆◇◆

 業務を行う上で様々な印鑑が使われています。

*代表者印……俗に丸印という。会社の代表者が本店所在地の法務局に届けた印鑑で会社の実印。

*銀行印……銀行取引のための印鑑で、預金の引出しや手形・小切手の振出しに使用。

*社印……俗に角印という。立派に見えても法的・公的な意味はなく、いわゆる会社の認印です。

 代表者印は不動産権利証や印鑑カードと、銀行印は預金通帳や手形・小切手帳とは保管場所を別にし、印鑑は社長が保管することが望まれます。
 そして、銀行印の押印は出納直前に行うといった配慮と、紛失や盗難に合った場合に印鑑が戻っても、再使用せず廃棄する方が安全です。

◆◇◆ 所得税確定申告の受付始まる! ◆◇◆

 平成14年分の所得税確定申告の受付は、今日2月17日(月)から3月 17日(月)までです。
 確定申告をしなければならない方は、事業所得や不動産所得がある、給与収入が2千万円を超える、給与を2ヶ所以上から貰っている方などです。
 確定申告をすれば税金が戻る方は、生計を一にする親族の医療費の合計が一定額以上(医療費控除)、災害や盗難、横領により住宅や家財に損害を受けた(雑損控除)、住宅借入金等特別控除(初年度)の方などです。


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