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2005年11月21日(月)

■■−今週のことば−■■    個人情報保護関連資格

 個人情報保護法の施行により、個人情報の流出問題が注目される中、「情報セキュリティ検定」、「個人情報保護士」など関連した資格が次々に誕生し、受験者が殺到。

◆◇◆ 中小会社のクレーム応対法 ◆◇◆

 お客様からの電話の大部分は、相談や問合せ又は深刻ではない不満です。この対応を誤ると深刻な苦情(クレーム)につながる可能性があります。 
 中小企業では、専用の電話相談窓口を設けることができません。その時、電話に出た人が即対応しなければなりませんので、全員に徹底したいものです。

** クレームにしない初期対応の仕方 **

*自分の不満足を聞いて欲しいだけのお客様も多いので、「逃げたい・面倒くさい・厄介」などと思わずに、お得意様を作る好機と考えて対応する。 

*何を求めているか話を聞き、途中で口を挟まない。 

*たらい回しやいいかげんな対応で、お客様の要望をうやむやにしない。 

*「会議中で出られない」「今忙しいので」などの表現はしない。会議や忙しいのは企業の勝手である。 

*「基準に合っている」「業界NO1の製品」などは、企業第一主義の会社と思われる。 

*「間違っていない」「絶対に」などの表現は、お客様の感情を逆なでする。 

*その場しのぎの言い訳や、嘘はつかない。 

*お客様をやり込めるような説明はしない。 

*上司や部下の責任にしたり、悪口は言わない。 

 その他、クレームになってしまった場合の対応法、欠陥商品など重大な事態が発生したときの連絡方法や情報開示の仕方などを検討しておきます。 

** ありがたいメッセージととらえる **

 苦情電話は、ファンからのありがたいメッセージという気持ちでとらえ、問題点と真のニーズを聞き出し、誠心誠意、速やかに対応することで逆にお客様の心を掴み、新製品の開発にもつながります。

 

◆◇◆ 源泉所得税の納期の特例が厳密に ◆◇◆

 会計検査院が公表した平成16年度決算検査報告によると、各種税目の徴収額の過不足があり、納税者185人(社)から総額5億9358万円の徴収額が不足していました。逆に納税者14人(社)から3418万円を余計に徴収したと指摘しています。 
 このほか、源泉所得税の納期の特例(受給者が常時10人未満は、年2回納付)を受けている事業所のうち、10人以上もかなりあることを指摘しています。また、源泉所得税の未納の早期処理や源泉徴収票等の法定調書合計表のデータの有効活用などを効率的に行うように求めています。 
 今後の税務当局の源泉徴収義務者に対する納付指導が、より厳しくなる可能性がでてきました。

◆◇◆ 会議費・交際費・交通費? ◆◇◆

 そろそろ師走、取引先との打合せや接待の機会が多くなります。飲食等を伴う会議や打合せは、通常会議を行う場所(レストラン等も含む)で、昼食程度を超えない接待の費用は「会議費」となります。金額基準はありませんが、常識の範囲内で真に会議が行われていることが重要です。
 バーやクラブ等での飲食は当然「交際費」となります。送迎のためのタクシー代は領収書では交通費のようですが、税法上は接待・交際を目的とした費用なので「交際費」となります。


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