税務経営情報のバックナンバーです    <戻る>

2006年11月27日(月)

■■−今週のことば−■■  カーボン・ニュートラル


 個人や企業が排出する二酸化炭素を、植林や自然エネルギーで相殺すれば、炭素(カーボン)排出量は増加しない(ニュートラル)との考え方。米語辞書の06年言葉大賞。


◆◇◆  年末商戦に備え在庫管理を  ◆◇◆ 

 年末商戦を前に在庫管理(棚卸し)を行い、スムースな納品(販売)に備えましょう。

** 在庫管理を確実に行うメリットは **


 在庫管理を確実に行うことで、1.商品(製品・原材料・仕掛品)を探す時間がかからない、2.在庫がある商品を余分に仕入れない、3.不良品や古い商品を処分できる、4.倉庫スペースが広く使える、5.売れ筋商品の在庫切れのため受注機会を失うことを防ぐなどのメリットが挙げられます。
 なお、生産・販売計画に基づき在庫を調整しますが、現実の販売が下回れば過剰在庫になり経営を圧迫します。そこで、過剰在庫によるコストを最小限に抑えるとともに、効率よく売上に結びつけるための適正在庫を定期的に見直す必要があります。

 

 

** 確実な在庫管理は利益に直結 **


 会社の商品(製品・原材料・仕掛品)は財産ですから、壊したり紛失しないよう大切に扱う意識を従業員に植え付けることが大切です。
 まず、毎月(定期的に)棚卸しをおこない、帳簿の数量と実際の在庫数量を突き合わせて、差異があればその原因を確認します。次に、不良品・陳腐化した商品などを記録したうえで定期的に処分します。
 一番大事なことは、在庫品を保管している倉庫などを整理整頓することで、誰が見ても一目で在庫が分かるようにしておくことです。
 在庫管理がキチンとできれば、売れ筋を把握できる、利益を生まない不良在庫を減らせる、倉庫家賃が減らせるなど利益に直結します。

 


 

◆◇◆ 中小企業向け貸出が好調に推移  ◆◇◆ 

 

 06年度上期の都銀や信金など民間金融機関250店舗の中小企業向け貸出の見通しが、「増加」から「減少」を引いたDIが41.6となって、7期連続でプラス超となったことが、中小公庫の調査で分かりました。貸出の増加要因としては、「前向き資金需要の増加 84%」や「新規取引先の開拓 75%」が上位に挙げられています。
 また、06年度下期の信用保証付貸出の見通しDIも25.7となって、こちらも8期連続でプラス超となり、好調に推移しています。
 年末の資金繰りをもう一度確認して、厳しいようなら取引金融機関に相談してはいかがでしょう。


 

◆◇◆ 個人事業者の方は決算準備を ◆◇◆
 

 税務署から青色申告決算書等が届いています。昨年分から正規の簿記の原則に従って記帳した場合の特別控除は65万円、それ以外は10万円です。
 12月末の決算日を前に、収入金額や必要経費など帳簿類の整理をしておき、決算日には棚卸し、減価償却を行い、現金・預貯金・売掛金・未収入金・貸付金などの債権および買掛金・未払金・支払手形・借入金など債務の残高を確認します。
 正しく記帳することが経営方針を決めるための資料になると同時に、節税にもつながります。


※11月30日(木)は所得税予定納税第2期分の納付期限。振替納税の方は預貯金残高の確認を!


 


 税務経営情報のバックナンバーです   <戻る>