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2007年4月9日(月)

■■ −今週のことば−■■  映画盗撮防止法

 上映中の映画をビデオカメラで盗撮した映像がDVDやネットなどで流通が 横行。盗撮行為に10年以下の懲役、又は1000万円以下の罰金を適用。早 ければ今夏施行。


◆◇◆ 耐用年数の短縮制度の利用指針を公表 ◆◇◆

** 一定の特別な事由で耐用年数短縮が可能 **

 平成19年度税制改正において減価償却制度が抜本的に見直され、4月1日以降に取得等する資産については1円(備忘価額)まで償却できるようになりました。こうした大改正に合わせるように、国税庁はこのほど減価償却資産の耐用年数の短縮制度の利用指針を公表しました。
 同制度は、機械や設備などが陳腐化して、実際の使用可能期間が法定耐用年数よりも著しく短くなる場合(おおむね10%以上短くなる場合)など一定の特別な事由があれば、あらかじめ税務当局に申請・承認を得て耐用年数を短くできる特例です。
 利用指針は、対象範囲や計算方法、短縮申請の承認事例などを明示し、手続きなどが煩雑といわれていた短縮制度を利用しやすくすることが狙いです。

** 10年が5年に短縮された事例など紹介 **

 指針ではまず、申請の対象となる短縮事例について、資産が陳腐化したことなど8事例を明示し、例えば、従来の製造設備が旧式化して、その設備ではコスト高や生産性の低下などにより経済的に採算が悪化した場合などと説明しています。
  また、過去に承認された申請事例も初めて公表し、例えば、法定耐用年数は10年の無人駐車管理装置が、その主要部分が法定年数5年のコンピュータを使った 料金精算機であることや、著しい温度変化や雨風などにさらされる野外に設置されていることなどから、5年に短縮された事例を紹介しています。
 機械や設備を早めに償却できれば、それだけ年間の税負担が軽減できます。これを機に、改めて自社の資産を見直してみてはいかがでしょうか。

◆◇◆ 上手なビジネス人脈の作り方 ◆◇◆

 ビジネスに欠かせないのが人脈。人脈の作り方に正解はありませんが、口下手・社交的でない方でも工夫次第で人脈を広げることができます。
 ビジネス人脈の基本は、仕事に対する誠実さを相手に認めてもらうことが第一です。そして、必要な人と電話やメールなども使い、より多くの接触の機会を作り関係を築くことが大切です。
 相手と接したときは笑顔を忘れずに。また、手紙は印象に残り効果的ですから、お礼など字が下手でも丁寧に書いて出せば信頼が増すでしょう。
 そして、人脈を利用して自分だけが得をするのではなく、必ず何かを返す、ギブアンドテイクの関係を忘れては長続きしません。

◆◇◆ お客様の視点に立った効率化を  ◆◇◆

 無駄や手間を省き、業務の効率化を図ることは必要な事です。しかし、その効率化を図ることで、お客様に喜ばれるのか、品質の低下、お客様の不便に繋がらないかを考えなくてはなりません。
 自社本位の効率化は、一時的に利益が上がっても長期的にはお客様の信頼を失うことに繋がる場合もあります。本当に必要のない手間なのかを見極めた上で、効率化を図ることが大切です。

★「給与支払報告書に係る給与所得者異動届出書」 の提出期限は、4月16日(月)です。


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