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2007年11月26日(月)

■■−今週のことば−■■  ロコ・ロンドン取引

 高齢者を中心に被害が拡大している貴金属取引の投資商法。「ロンドンにおいて受け渡しする取引」の意味。悪質業者が同取引をかたり強引に勧誘。注意喚起している。


◆◇◆ 中小企業の生産性向上を目指す経産省 ◆◇◆

** 大企業OBなど3万人を中小企業で活用 **

 経済産業省は、地域の活性化を目指して「中小企業生産性向上プロジェクト」を発表し、付加価値の創造や経営力の向上などの施策を重点的に実施し、80万社に生産性向上に向けた前向きな取組みの創出を目指すことを打ち出しています。
 主な具体策として、都道府県が特定した8354件の地域資源を活用した新事業を支援する「地域資源活用プログラム」の推進や有能な企業OBなどが中小企業で再活躍する環境を整備するため、3万人のデータベースを作り、マッチングを行う「新現役チャレンジプラン」など多岐に渡る施策が実施されます。

** 中小企業の抱える問題解決を支援 **

 中小企業が抱える様々な問題についても支援策が講じられています。まず、後継者問題については、事業承継のニーズに対応したワンストップサービスを行う「事業承継支援センター」の全国設置や税制・金融・制度面を含めた総合的な支援策を展開するとしています。また、若手技術者の不足には、高専・工業高校と連携し、ベテラン技術者による講義実習や実践教育等で3万人程度の若手技術者を育成・確保を目指します。
 そのほか、中小企業金融の円滑化を推し進めるために、予め予約保証料を支払うことにより、将来の資金需要の際、迅速に保証を受けられるように保証枠を設定できる「予約保証制度」の創設や売掛債権の早期現金化を支援する制度を創設します。
*扶養控除等申告書……原則今年始めに受理していますが、子供の誕生や子女の就職、扶養親族の所得要件の金額を超えたなど、記載内容や家族の所得金額に変更がないかを確認します。

◆◇◆ 接待シーズンと"5千円以下飲食費" ◆◇◆

 得意先を接待する機会が多くなる季節ですが、「5千円以下飲食費」のポイントを再確認します。  得意先など社外の人との飲食費に限り、1人当たり5千円以下で、飲食等の年月日、得意先等の氏名・名称及び関係、社内を含め参加した人数、支払金額、店名及び所在地など全ての事項を記録・保存することで損金算入ができます。
 同制度は1回の金額基準ですから、上記要件であれば別の店で2次会以降も適用になり、1人の得意先等を複数で接待した場合でも、相当の理由があれば問題はないとされています。
 なお、損金算入になるからと言っても経費は経費ですから、程々にしたいものです。

◆◇◆ 年末商戦を控え"在庫のチェック"を! ◆◇◆

 年末商戦を控え、在庫のチェック(棚卸し)と不良品や陳腐品の処分、そして陳列棚や倉庫などの整理・整頓をしておきます。
 在庫を正しく把握することで、*売れ筋に合わせた計画的な仕入や製造ができる、*在庫切れによる売上機会を逃すことを防げる、*不良在庫を減らすことができる、*倉庫などで探す手間が省ける、などのメリットが期待できます。
 なお時節柄、食品を扱う企業では賞味期限や消費期限等には充分留意して下さい。

★11月30日(金)は所得税予定納税第2期分の納付期限。振替納税の方は 預貯金残高の確認を!


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