税務経営情報のバックナンバーです    <戻る>

2007年12月17日(月)

■■−今週のことば−■■  ねんきん特別便

 5千万件の未統合年金記録のうち、現時点で氏名等が記録と一致し、該当者と思われる1100万件(約850万人分)に確認を求める通知を本日から発送(水色の封筒)。


◆◇◆ 来年の景気は4割超の企業が「悪化」を予想 ◆◇◆

** 今年を表す漢字は「偽」 **

 今年の世相を表す漢字一文字に「偽」が選ばれ、偽装・改ざんといった信頼を裏切る不祥事が次々に発覚した1年でした。世界的にはサブプライムローン問題による混乱が世界規模で広がり大きな衝撃を与えています。また、原油など資源価格の高騰も続く中、来年の景気はどうなるのでしょうか。
 帝国データバンクが実施した来年の景気見通しに対する企業の意識調査によると、「悪化」局面を見込む企業が 43%、「踊り場」と予想する企業は 28%となり景気に対する見方は、「踊り場」から「悪化」へと大きく転換しています。

** 最大の懸念は「原油・素材価格」動向 **

 来年の景気に悪影響を及ぼす材料として「原油・素材価格」が全体の 92%を占め、圧倒的多数の企業が懸念しています。次いで「アメリカ経済 46%」、「為替(円高)30%」、「税制(増税)28%」、「金利 23%」と続いています。
 景気回復に必要な政策について、最も多かったのは「個人向け減税 57%」で、半数以上の企業が政策面からの個人消費活性化が必要と考えています。次いで「年金問題の解決(将来不安の解消) 41%」、「政治の安定 36% 」、「法人向け減税 34%」、「財政再建 26%」などが続いています。
 個人所得の増加や年金問題の解決による将来不安の解消が消費意欲につながるとの意見が多く、法人減税よりも個人減税の優先を求めています。
 政府の景況判断「一部に弱さはみられるものの回復」とは、多少見通しが異なりますが、来年も気を引き締めて経営に取り組みましょう。

◆◇◆ ライバルではなくお客様を意識する ◆◇◆

 ほとんどの企業にライバルが存在します。ライバルに負けまいと意識することで、自社の商品やサービスの質に磨きがかかる、相手の良い点、悪い点を分析し自社の経営に活かすなど、ライバルは自社の成長の糧となる存在でもあります。
 しかし、ライバルの動向や戦略を過剰に意識してしまうと焦りが生まれ、企業体質や方針に合わない事を始める、相手の土俵で勝負してしまうなど、経営の軸がぶれてしまいます。
 商品を購入してくれるのは、ライバルではなくお客様です。ライバルよりいかに優れているかではなく、お客様がいかに喜ぶかを意識した軸のぶれない経営姿勢が大切です。

◆◇◆ 年末調整の最終チェックと仕上げ ◆◇◆

 年末調整は今年最後の給与または賞与で行うのが一般的ですから、*扶養控除等申告書の確認、*配偶者の収入の確認、*保険料控除申告書の受理と確認、*生計を一にする配偶者等の社会保険料を本人が支払った場合の領収書等、*中途入社の従業員の前勤務先の源泉徴収票などが揃っているか、最終確認をして年末調整を行います。
 なお、源泉所得税の納期の特例を受けている企業は、6ヵ月分の源泉税の納付期限が1月10日または21日ですから納税資金の準備もして下さい。


 税務経営情報のバックナンバーです   <戻る>