税務経営情報のバックナンバーです    <戻る>

2008年1月7日(月)

■■− 謹 賀 新 年 −■■

 旧年中は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
 本年も何卒よろしくお願い申し上げます。


◆◇◆ 国税庁発表 18年分法人企業の実態から ◆◇◆

** 黒字法人の支払配当・社内留保が増加 **

 国税庁がまとめた平成18年分法人企業の実態調査によると、法人数は259万社で前年より0.3%増加し、資本金1千万円未満が56%、1億円未満が全体の98.4%を占めています。
 連結子法人を除いた259万社のうち、赤字法人は前年比0.6%減の66.5%、営業収入金額は2.4%増の1491兆円と3年連続で増加しています。
 黒字法人の所得金額は22%増と大きく伸び、一部好況法人に集中していることが裏付けられました。
 黒字法人の益金処分総額も25.7%増の60兆円と大きく伸びていますが、内訳をみると、役員賞与は前年に比べ15.1%も減少し、全体に占める割合も0.9%と過去最低となりました。一方、支払配当が12.3%増と4年連続で増加し、過去最高を更新しています。社内留保は32.3%増の30兆円で、全体のほぼ半分を占めました。これは留保金課税の大幅見直しが影響しているものと思われます。

** 営業収入10万円あたりの交際費は274円 **

 全国の企業が1年間に取引先の接待などで使った交際費は、前年に比べ4.2%増の3兆6816億円となり、9年ぶりに増加に転じた前年に引き続き2年連続の増加となりました。
 営業収入10万円あたりの交際費支出額は、全体では274円で、これを資本金階級別にみると、「1千万円未満」が656円と高い一方、「10億円以上」では124円と低くなっています。また、業種別では、建設業 551円、出版印刷業 419円、サービス業 375円と高く、一方、機械工業 150円、金融保険業 169円、鉱業 179円と低くなっています。

◆◇◆ 1月のチェックポイント ◆◇◆

※1月分給与計算の前に20年分「扶養控除等申告書」を受理し、源泉徴収簿に必要事項を記入。

** 1月31日(木)が提出期限の税務事務 **

※法定調書……一定要件者の源泉徴収票・報酬、料金などの支払調書と合計表を税務署に提出。

※給与支払報告書……複写分と合わせて2通とも本年1月1日現在の住所地の市町村に提出(昨年中の一定の退職者分も含む)。

※償却資産申告書……1月1日現在所有している土地、家屋、償却資産に課される固定資産税のうち、償却資産については所有者からの申告に基づいて課税されます。

 新年早々ですが、早めの準備をして下さい。

◆◇◆ 経営計画で決意を新たに ◆◇◆

 新年にあたって経営計画を策定される会社も多いと思います。原油・原材料価格の高騰など先行き不透明な情勢ですが、このような時こそ、目標を明確にした計画を作ることが大切です。
 課題やリスク等から目をそむけずに、社員と目標や問題を共有し、ともに乗り越える団結力を強めます。
 計画の策定で満足せずに、一丸となって実行に移すためにも、まずはトップの強い意志と行動力で社員に示すことが必要です。


 税務経営情報のバックナンバーです   <戻る>