２００８年３月１７日（月）

■■−今週のことば−■■　　夜 カ ジ 族

◆◇◆　景況感悪化が中小企業の採用面に影響　◆◇◆

＊＊　採用予定「あり」は、５年ぶりの減少　＊＊

　景況感の悪化を反映して、中小企業の採用面にも影響が表れています。大阪市信用金庫が取引先の中小企業に実施した今年の採用（実績・予定）に関する調査では、採用予定（パート等、臨時雇いを除く）が「あり」とする企業は２９％と、昨年に比べ９．５％減少し、５年ぶりの減少となりました。

　採用目的も昨年と比べて大きく変わり、欠員の補充など「現状維持を目的」とした採用が６８％（１９％増）で、業容拡大による増員など「拡大・発展を目的」の３２％（１８％減）を上回っています。

　一方、採用内容は「即戦力」が８５％と圧倒的に多く、「新卒者」は１５％ですが、規模別では１０人未満が７％、５０人以上は３７％と差があります。

＊＊　新入社員が入社した際の主な手続きは　＊＊

　企業によって異なりますが、入社時の主な手続は、

○源泉所得税に関する手続……採用した月の給料日前日までに「給与所得者の扶養控除等申告書」を提出してもらう。また、前職の「源泉徴収票」を回収。

○社会保険の手続……「健保・厚年 被保険者資格取得届」を入社日から５日以内に社会保険事務所等に提出（年金手帳の添付は不要）。被扶養者がいる場合は、「健康保険被扶養者届」も一緒に提出します。

○雇用保険の手続……入社日の翌月１０日までに、「雇用保険被保険者資格取得届」を公共職業安定所へ提出。前職で雇用保険に加入していた者であれば「雇用保険被保険者証」を原則、添付します。

○住民税に関する手続……「特別徴収に係る給与所得者異動届出書」の提出を受けた場合は、必要事項を記載し市区町村へ提出します。

◆◇◆　「仮払金」はその都度精算を！　◆◇◆

　３月決算法人の期末が近づいていますが、未処理の「仮払金」があれば早めに精算をします。

　出張や接待などでとりあえず「仮払金」とすることがあります。早く正規の勘定科目に振り替え処理をしないと、記憶が曖昧になったり領収書等を紛失することがあります。

　税務調査で、役員などへの未処理仮払金は「役員賞与」や「貸付金」ではないかと指摘されかねません。また、取引先や相手が不明確であれば「使途秘匿金」ではないかと疑われます。

　その都度精算すれば、出張旅費・交際費などの費用で処理できるものが、思わぬトラブルになることがありますので注意しましょう。

◆◇◆　眼精疲労を防ぐ職場の環境作りを！　◆◇◆

　現代病の一つである眼精疲労は、肩こりや頭痛、倦怠感など体に悪影響を及ぼします。集中力の低下やミスを犯す原因になりますので、職場の環境を少し工夫することが能率アップに繋がります。

　例えば、＊照明を明るくする、＊湿度を少し高めに保つ、＊パソコンの作業は1時間毎に１０分程度の休憩をとる、＊画面から４０ｃｍ以上離して視線をやや下向きにする、＊画面に光が反射しないようにする、＊ひじが直角になるように椅子を調節する、などで眼精疲労を減らすことができます。