税務経営情報のバックナンバーです    <戻る>

2008年12月1日(月)

■■−今週のことば−■■  総合取引所

 株式や債券、商品先物など多様な金融商品をひとつの取引所グループで扱う。関係法を改正し、証券と商品取引所が統合し易い環境を整え、2010年の施行を目指す。


◆◇◆ 裁判員制度への対応はお済ですか ◆◇◆

 来年5月21日から「裁判員制度」が実施されることに伴い、来年分の裁判員候補者名簿が作成され、名簿に登録された方には11月末から「裁判員候補者名簿への記載のお知らせ」が順次送付されています。

** どうなったら裁判員に選ばれる? **

 裁判員候補者名簿は、毎年、選挙管理委員会が選挙人名簿の中から翌年の裁判員候補者をくじで選び、それに基づき各地方裁判所が1年ごとに作成します。

 裁判員候補者名簿に登録された場合、裁判員裁判の対象となる事件ごとに、候補者名簿の中から更にくじで50人程度が選ばれ、裁判所から呼び出しを受けます。裁判所では、呼び出された候補者の中から裁判員の選任手続が行われ、最終的には一事件ごとに裁判員6人が選任されます。

** 従業員が選ばれた場合の対応は早めに検討 **

 裁判所から呼出しを受けた裁判員候補者には、日当や交通費、宿泊料が支給され、日当は、1日当たり8千円以内、裁判員(補充裁判員)に選任された場合は1日当たり1万円以内、交通費や宿泊料は規定の金額が支給されます。なお、裁判員等に支給される日当等は、雑所得として取り扱われます。

 裁判員に選ばれた場合、原則として辞退できませんが、裁判所から認められる事由があれば辞退できます。「事業上の重要な用務を本人が処理しないと著しい損害が生じる恐れがある場合」も辞退事由として認められますが、ただ「仕事が忙しい」というだけでは認められません。

 7割の裁判員裁判が3日以内で終わることが見込まれていますが、従業員が選ばれた場合の対応(休暇やその際の賃金の取り扱いなど)について、早めに検討しましょう。

◆◇◆ 賃貸借処理したリース取引の消費税 ◆◇◆

 19年度税制改正により、所有権移転外ファイナンス・リース取引は、今年4月1日以後の契約締結分から、売買処理に一本化され、少額・短期のリースや中小企業については、賃貸借処理も認められていますが、消費税の課税仕入れの時期はリース資産の引渡しを受けた日の属する課税期間に一括控除することになっていました。

 このほど国税庁より、賃貸借処理した場合の消費税の取扱いについて、リース料を支払う日の属する課税期間における課税仕入れとする処理を認めるとの見解が公表され、賃貸借処理の場合は、分割控除が認められることになります。

◆◇◆ 12月のチェックポイント ◆◇◆

※年末調整は、原則本年最後の給与を支払う時に行うので、早めに準備をしておきます。

※資金繰りの再確認と売掛金回収の徹底を。

※取引先の年末年始の日程を確認して、納品や集金に支障がないよう手配すると同時に、自社の日程もお知らせします。

※多忙や飲酒による事故やミスを防ぐための健康管理、運転者の酒気帯びには特に注意を。

※賞与を支給した企業は5日以内に「賞与支払届」を社会保険事務所に提出します。


 税務経営情報のバックナンバーです   <戻る>