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2009年2月9日(月)

■■−今週のことば−■■  長期使用製品安全点検・表示制度

     長期間の使用で劣化による事故を防止するため、ガス湯沸器などの製品(特定保守製品)に、設計上の標準使用期間や点検期間、注意喚起などの表示を4月から義務付け。

◆◇◆ 株券電子化後のタンス株はどうなる? ◆◇◆

** 預託されていない株券は「特別口座」で管理 **

 先月5日に上場株券の電子化が実施され、株主の権利は、証券会社などの口座に電子データで記録・管理されるようになりました。

 自宅などに保管している「タンス株」について、電子化の実施までに証券会社で証券保管振替機構(ほふり)への預け入れ手続きをしなかった場合、発行上場会社が株主の権利保全のため、信託銀行等に「特別口座」を開設し、記録・管理されています。

 ほふりによると、開設された特別口座は約1000万口座(全発行済み株式数の約1割)に上り、今月中旬から、特別口座に記録された株主宛に「特別口座開設のお知らせ」が送付されるため、その通知でタンス株の存在に気付く方もいると思います。

** 特別口座で特に注意する点は **

 特別口座は株主名簿に基づき開設されており、複数銘柄の株券を所有する場合は、特別口座もその数だけ開設されています。

 口座の名義が本人名義になっていない場合は、株主の権利を失う恐れがありますので、株券または「特別口座開設のお知らせ」に記載されている名義を確認し、名義書換えをしていなかった場合は、口座名義を変更する一定の手続きが必要となります。

 また、特別口座は売買するための口座ではないため、売却するには、証券会社の口座に株式を移す必要があります。なお、証券会社の口座には確定申告が簡易または不要になる「特定口座」と自分で損益を計算し申告を行う「一般口座」がありますが、特定口座を利用したい場合は、5月末が受入れ期限となっていますので、ご注意下さい。

◆◇◆ 所得税の確定申告が必要な人は ◆◇◆

 来週16日から所得税確定申告の受付および納付が開始されます。  個人事業者以外で確定申告が必要な主な方は、
*給与収入が2千万円を超える、
*給与を2ヵ所以上から貰っている、
*給与収入以外の所得(退職所得を除く)が20万円を超える、
*同族会社の役員やその親族などで、給与の以外に貸付金の利子や店舗などの賃貸料などの支払を受けた方などです。

 また、医療費・雑損・寄附金控除および住宅借入金等特別控除(初回のみ)等があれば申告により還付されます(還付申告は16日以前でも可能)。

 確定申告期限間近になると混雑しますので、早めに準備して提出することをお勧めします。

◆◇◆ 中小企業を狙った詐欺にご注意下さい ◆◇◆

 景気悪化により、資金繰りやリスク対策への関心が高まっていますが、中小企業の支援制度を利用した詐欺などが多くなっています。

 例えば、「中小企業倒産防止共済制度」の案内を送付し、実際は不要な入会金を振り込ませる、信用保証協会との業務提携を装い保証申込の斡旋料や手数料を要求する、債権回収の委託を受けたと支払を請求するなどの手口が報告されています。

 中小企業関連団体や信用保証協会などに類似した名称を名乗ることが多いので、ご注意下さい。


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