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2009年2月16日(月)

■■−今週のことば−■■  かげろう景気

内閣府は、02年2月からの景気拡大が07年10月に終了したと判定。戦後最長の69ヵ月となったが、実感に乏しい景気拡大だったことを踏まえ、与謝野経財相が命名。

◆◇◆ 中小企業雇用安定助成金が更に拡充 ◆◇◆

 益々厳しさが増す雇用情勢の中、関心が高まっている「中小企業緊急雇用安定助成金制度」が、先日拡充され、支給要件の緩和や撤廃、支給限度日数の延長などが実施されました。

 同制度は、事業活動の縮小を余儀なくされた中小企業事業主が、雇用維持のために従業員を一時的に休業、教育訓練または出向をさせた場合に、それらに係る賃金等の一部を助成する制度です。

** 拡充された主なポイントは **

◎判断指標の緩和
 従来は、「生産量」が直前3ヶ月または前年同期比で減少していることが要件でしたが、「売上高」も対象となり、「売上高又は生産量」が減少していることが要件となります。

◎短時間休業の助成対象範囲の拡充
 短時間休業を実施する場合、「対象となる従業員全員が一斉に1時間以上の短時間休業を行う」ことが必要でしたが、「従業員毎に短時間休業を行った場合」も対象となります。

◎休業等の規模要件の廃止
 休業等を行った日の延日数が「所定労働延日数の20分の1以上」であることが必要でしたが、規模要件を廃止し、休業等日数に応じて助成されます。

◎支給限度日数の延長
 従来は、「3年間で200日(最初の1年間で100日分まで)」でしたが、「3年間で300日(最初の1年間で200日分まで)」に引き上げられました。

 また、「制度利用後1年経過後でなければ再度利用できない」とされていたクーリング期間も撤廃され、連続して利用することが可能になりました。

◆◇◆ 確定申告でよくある間違いは? ◆◇◆

 本日から、所得税の確定申告がスタートしました。下記のような間違いや記入漏れなどに気を付けて申告しましょう。

*医療費……補填された金額(入院給付金や高額療養費など)がある場合は、医療費から差し引きます。また、差し引くのは、その補填の対象となった医療費からです。

*保険満期金など……保険会社から満期金などを受け取っていれば一時所得となります。なお、保険料を支払った方と満期金などを受け取った方が異なる場合は、贈与税の対象となります。

*扶養控除……同居をしていない場合でも、仕送り等で生計が一であれば該当します。

◆◇◆ 企業理念を基に不況を乗り切る ◆◇◆

 現在のような厳しい状況の時こそ、経営者が先頭に立ち、従業員と一丸となって乗り越えなければなりません。その原動力となるのは企業理念です。

 企業理念が、ただ存在していればいいわけではなく、その意味や目的を理解し共有していなければ、日々の業務に反映されません。

 企業理念は、抽象的な表現(言葉)になりがちですので、経営者自身の行動で模範を示し、理念に沿った具体的な行動や考え方などについて、直接、従業員に話し理解してもらうことが大切です。


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