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★2001年11月26日(月)号★

■ ■―今週のことば―■■  消費者7つの心理

 ①いやなことを忘れたい  ②じっくり考えたい ③放っておいてほしい
 ④"人だかり"が気になる ⑤信じられるのは"己"だけ
 ⑥後生大事にしたい⑦私だけが知っている

◆ ◇◆ 「給与」と「外注費」の違いは? ◆◇◆

* * 「外注費化」のメリットもあるが **
 今、社員として雇用せず外注費化することで人件費などの負担を軽減しよう
とする動きがあります。
 例えば、退職したソフト開発者を、フリーとして外注扱いすると、1.源泉
徴収せずに報酬支給、2.消費税では、外注費は課税仕入れとして仕入税額控
除できる、3.社会保険料や労働保険の負担が減るなどのメリットが出てきます。
 一方、フリーの人にとっても、1.出来高制になることで、生産性を上げれ
ば収入増につながる、2.時間的にも自由になり雇用条件に縛られないなどの
メリットが考えられます。

* * 給与所得か請負契約かの判断は **
 しかし、帰属意識が薄れ会社に対する忠誠心が希薄となることや、税務上の
注意点があります。税務調査で、一定の雇用関係があるとみて給与所得とみな
すか、請負契約による事業所得かは非常に微妙な問題なので、トラブルとなる
こともあります。
 そこで、会社及び当人が外注と認識していることは当然ですが、1.仕事の
遂行にあたって個々の作業について指揮監督を受ける場合は給与、2.資材や
作業用具の無償提供がある場合は給与(持ち出しは外注)、3.交通費が別途
支給される場合は給与、4.まだ引き渡していない完成品が不可抗力で滅失し
たときに、作業時間等を基に権利として報酬請求できる場合は給与、5.請負
者が事業所得として確定申告している場合は外注、6.請負契約書で請負の範
囲や危険負担等を明確にし、報告書や請求書がある場合は外注、などの条件を
総合勘案して判定されます。
 税務調査などで指摘を受けないよう十分に注意しておくことが大切になります。

◆ ◇◆ 売掛金債権担保保険の創設 ◆◇◆

 現在国会で審議中の「中小企業信用保険法及び新事業創出促進法の改正案」
の中で注目されるのは、不動産等の物的担保に依存しないで中小企業が資金調
達するための売掛金債権担保保険の創設があります。
 これは、中小企業が保有する売掛金債権を担保にして金融機関から融資を受
ける際に信用保証協会の保証を付け、金融機関の貸倒れリスクを軽減すること
で、物的担保に乏しい中小企業に新たな資金調達手段の道を開くものです。具
体的内容は、保険限度額1億円、補填率80%等で、一般の保証枠とは別枠と
なる見込みです。

◆ ◇◆ 残業夜食は現物支給で ◆◇◆

 年末は何かと多忙のため残業が多くなり、社員に夜食を支給するケースがあ
ります。夜食の費用は一般的な額であれば課税されませんが、食事代として現
金で支給すると給与課税の対象となってしまいます。
 なお、交代制での夜間勤務は、勤務時間は夜間でも、通常の勤務時間になる
ため、夜食は現物給与として課税する必要がでてきます。
☆11月30日(金)は、所得税予定納税2期分の納期限です。振替納税の方は
預貯金残高の確認を。


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