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★2001年12月17日(月)号★

■■―今週のことば―■■  世の中が変わる前に 自分を変えよう

 日本経済新聞のテレビCM。日本は今、まれにみる変化期です。変化にいち
早く対応できる企業・人でありたい。

◆◇◆ 放漫経営倒産は65%の大幅減 ◆◇◆

** 売掛金の回収難や不良債権の累積に注意 **

 今年10月の倒産は1911件で、過去最高を記録した84年5月(196
6件)以来、17年5ヵ月ぶりに1900件を突破しました。
 しかし、84年当時は、放漫経営や経営計画の失敗など経営内部の要因での
倒産が多く、現在では個人消費の低迷による販売不振や業界不振など、外部環
境の変化に対応できずに倒産に至るケースが増えています。これは、帝国デー
タバンクが、本年10月と84年5月の倒産企業の主因等を分析した結果、明
らかになったものです。
 このような環境の中では、売掛金の回収難や不良債権の累積などの外部要因
で経営にダメージを受けないように注意することが強く求められます。

** 不況色の反映で「販売不振」倒産が大幅増 **

 分析結果によると、84年は「放漫経営」による倒産が全体の24.8%を
占め、経営計画の失敗による倒産を合わせると、34.1%が内部環境の問題
から行き詰まっています。一方、今年の10月は、「放漫経営」は8.8%に
とどまり、84年と比べ65.5%の大幅減少となりました。代わって、「販
売不振」が66.5%を占め、業界不振や不良債権の累積などが原因の、いわ
ゆる「不況型倒産」が全体の76.0%を記録、84年に比べ19.7%の増
加となりました。
 業種別に見ると、「建設業」の倒産は、84年が594件(構成比30.2
%)で過去最高件数を記録する一方、今年は562件(同29.4%)発生し
ました。84年と比べ、件数では5.4%減ですが、構成比はほぼ同じで、8
4年当時から現在に至るまで建設業の倒産は高水準です。

◆◇◆ 年末は盗難や事故が多発します ◆◇◆

 年末は犯罪や事故が多発しやすい時期です。現金や貴重品を扱うお店・多額
の現金を扱う給料日を狙う強盗や窃盗、集金帰りの営業マンを狙うひったくり
事件などが連日報道されています。特に最近は、乱暴な手口の犯罪も増えてい
ますので、身体の安全を第一に充分注意して下さい。
 通帳と銀行印は別々に保管し、もし被害に遭った場合は警察に届けるととも
に、すぐ金融機関に一報を入れてください。
 年末は何かと疲れが溜まりますので安全運転に留意して下さい。また、大掃
除の後はダンボールなど燃えやすい物を戸外に放置すると、放火される恐れも
あります。

◆◇◆ サッチー脱税の教訓は ◆◇◆

 東京地検に6億円ともいわれる脱税で逮捕された野村沙知代容疑者。報道に
よるとその脱税の手口は、架空の領収書を使った経費の水増し、架空の役員報
酬、異常な売上除外などすぐバレるお粗末なものであったようです。
 この事件の教訓は、税務調査では喧嘩腰にならない、同族会社に親族の不和
を持ち込まない、ドンブリ勘定にしない、決算直前に不明朗な経費を計上しな
い、姑息な工作は逆効果になってしまうなどがあります。


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