-岡田先生とのお付き合いはどのくらいになりますか?
6~7年くらいになります。
-岡田先生が顧問になられる前は、税務関連の処理はどうされていたのですか?
自宅のお隣の方が、たまたま公認会計士の先生だったので、その先生に顧問として、税務面を見ていただいていました。
-前任の先生のお仕事ぶりについて、何か気になっていたことがあったのですか?
前任の先生は、われわれが提出した書類を数字に落とし込むという部分では、確実に処理していただいていました。ただ、運転資金や会社経営をより活性化させるという意味で、節税できるところはなるべく節税したい、というのが経営者としての心情ですが、そういう部分でのアドバイス、提案があまりないという点で、若干の物足りなさを感じていました。お支払いしているお金のわりに...、という印象です。
-仕事が、数字に落とし込む部分に終始していたという感じでしょうか?
そうですね。ただ、その部分はきちっとされていたので、税務調査では、先生が前面に立って、私は何もつつかれることなく、安心してお任せできるだろうと思っていたのですが、その部分も実際はそうはならず、何となく不安を感じました。
こんなことがありました。
初めての税務調査が入ったときのことですが、全部納税して、数字の面でもきちんと処理し、準備は万端でした。ですから、税務調査では、顧問の先生が前面に立って、私は必要最小限に聞かれたことに対して答えるという感じをイメージしていました。しかし調査が始まると、税務署員とのやり取り1つにしても、その会計士の先生と一緒に私もいろいろと説明しなければならず、“先生にお任せ”とは程遠い状況でした。初めてのことで私自身張り詰めていたこともありますが、正直、想像以上に労力とストレスを感じてしまったことに、何か腑に落ちないところがありました。
-それでほかの先生を探そうと思われたのですね?
いえ。そうではありません。
面と向かってやり取りすることの多い仕事の依頼先を変えるというのは、とても勇気がいりますし、ストレスになります。その先生に対し、若干の不安や物足りなさはありましたが、何か問題があったというわけではありませんでした。ですから、「そんなしんどい思いをしてまで・・・」と思い、ほかの先生を探すことは特にしていませんでした。
-岡田先生とはどういう経緯で知り合われたのですか?
私は、歯科医、医師、弁護士、税理士、メディカルドクターといったいわゆる士業の方が2、3か月に1度、勉強や交流をする会に参加しているのですが、そこでたまたまお会いしました。その勉強会で、岡田先生の淡々とした物言いながらも、言うべきことはきちんと言う、という姿勢に非常に好感を持ちました。これまでほかの先生を探そうともしていなかったのですが、岡田先生にお会いして初めて「この先生だったら、税務関連でいま自分が不安を感じている部分を変えてもらえるかも」という気持ちにさせられました。
私と同じ歯科医で、岡田先生の事務所と契約されている先輩方からの評価も非常に高く、「安心感がある」「柔軟性」「幅広い知見を持ち、いろいろなアドバイスをしてくれる」という話でしたので、あまり迷わずお願いすることにしました。
-岡田先生が顧問になってからは、いかがですか?
想像どおりでした。節税対策1つにしても、岡田先生はいろいろなアイディアをご提案くださいます。そのうえで、専門家の目で見た具体的な意見、アドバイスをいただき、最終的には私が決断する、という感じでいつも対応していただいています。節税対策についていろいろな提案をいただけるので、より合理的な経営ができるようになりました。
また、以前感じていた税務まわりの不安、ストレスもすっかりなくなりました。岡田先生から言われたことをクリアしておけば大丈夫、と大船に乗ったつもりでいます。

-普段はどのような感じで岡田先生とやり取りをされているのですか。
月次ミーティングで定期的にお会いしています。そのときには、私たちが提出した書類を数字に落とし込んだ資料だけでなく、歯科医院用に1日ののべ患者数、1日の患者1人あたりの売上単価とか、そういうところまで深く細分化した情報をベースに、単に税務のことだけでなく、経営的な部分でもアドバイスを頂きます。もちろん、「こうした方がいいよ」という提案ではなく、「こんなものもあるよ」という経営上のヒントをたくさん頂いています。また、月次ミーティング以外で、何かご相談させていただくときの対応もスピーディかつ的確で、私にとって岡田先生は、税理士というだけでなく、経営的な数字の面でのブレーンでもあります。
-税務調査などはいかがでしたか?
初めて受けた税務調査のときとは、ストレスのかかり具合が全然違いましたね。岡田先生に代わってから、一度、税務調査が入ったのですが、そのときはまず、事前の打ち合わせで岡田先生から「税務調査には2日間くらいかかるでしょう。初日の午前中に田畑先生からこのクリニックの特殊な部分だけをご説明いただければ、後は全部私が対応します」と説明を受けました。
実際、私は最初に挨拶と特殊な部分を説明しただけで、あとは普段どおりの診療をして、岡田先生が1人で対応してくださいました。岡田先生は、普段からきちっとしてくださっているので、2日間の予定が2日目の午前中くらいに終わり、さらに「きちっとされていますので、優良申告法人の準備などをされてはどうか」というアドバイスまで受けました。
-それで、顧問料は前任の方と同じくらいなのですか?
だいたい同じくらいですね。むしろ、岡田先生のほうが分かりやすいという意味では、安く感じるというか、値段以上の価値を感じています。すばらしい対応ですね。
-田畑先生にとって、岡田先生はどのような方ですか?
非常に責任感が強く、とても信頼のできる先生です。
たとえば以前、こんなことがありました。別会社の所有になっているマンションについて、何割を会社用、私用とするかという話をしていたときに、普通であれば図面を見て「会社用は○割くらいですね」とだいたいのニュアンスで机上の部分で終わってしまうところだと思うのですが、岡田先生は「私がちゃんと現場を見に行きます」と、本当にウチのマンションまで来られました。
自分の眼で確かめるということですよね。実際に見ていただいたことで、私としても、もし税務署と何かあったときには、前面に立ってくださるのだなという安心感につながりました。つまり、岡田隆税理士事務所の質問事項、やり方をクリアしておけば、何の心配もいらないという、判断を経営者として致しております。絶大な信頼感ですね。そこに関する心配は全くないです。提案やアドバイスといった部分だけでなく、地道な部分での細やかな対処も忘れない、岡田先生らしい素晴らしい部分だと思っています。
現在は、担当して下さっているのが金先生という方なのですが、金先生も質問事項も的確に答えてくれますし、ものすごい仕事が早いです。たとえば、ウチもサムライ業ですからよく分かるのですが、院長が良くても、勤務医が悪い、というレベルの差の問題が発生する可能性はあるかもしれません。サムライ業、技術職などにありがちな問題は発生せず、時おり「わっ、鋭い質問が来たぞ!」と私に思わせてくれるくらい、的確な質問、アドバイスを頂いています。担当者である金先生においても、岡田先生レベルのサポートをして頂いていますので、安心感を覚えております。家内とも連絡を良く取って頂いていまして、私と家内の二人に対応して頂くわけですから少し面倒をかけているとは思うのですが、本当にイヤな顔をせずマメに連絡して下さいます。バックアップして下さる方が基本に忠実であるのは本当に安心感があります。
また、当院は、東京にも病院があるのですが、あるとき、1か月ほど、院長が少々体調を崩し、急にその月だけ売り上げが落ちたときがありました。月次ミーティングのとき、岡田先生に東京の院長も交えた電話ミーティングを提案したところ、「いえ。これはいつものルーティーンよりも重大な問題です。幸い今週の土日でしたら、私のほうは時間を作れます。ここに東京の院長を呼んで、緊急ミーティングしましょう」と言われ、その週末、東京の院長も交え、本当にミーティングを行っていただきました。
先生のところは、土日は休みです。仕事とプライベートは分ける人が多い中で、休みの日を返上してまでも当院のために動こうとしてくださる先生の姿勢、責任感にプロ意識を感じ、本当に素晴らしいなと思いました。われわれのような病院仕事では、緊急案件の場合、時間に関係なく対応する、というようなことがありますが、まさにそのような感じの対応をしてくださったことに、いまでも感謝しておりますし、ものすごく頼りにさせていただいています。
-岡田先生に全幅の信頼を寄せている、という感じですね。
本当におっしゃるとおりですね。税務まわりのことは、わからない部分がいろいろとありますが、いつでも対応していただけるホットラインみたいな感じです。休日返上して、ここ一番の時にはパっと動いてくださったことは、これは本当に、一生忘れられない出来事だと思います。岡田先生の信頼できる、誠実な部分、責任感の強さに安心感を覚えている、というよりも、惚れ込んでいる、といった方がよいかもしれません。
同業者や友人にも岡田先生を推薦していますが、みなさんも私と同じように感じているようです。
ただ、岡田先生は淡々と答えにくい質問もされたりするので、もしかすると、最初はドキっとされる方がおられるかもしれません。でも、一経験者としてお伝えしておきたいのですが、そこを超えていくと、「トンネルを抜けるとそこは雪国だった」ではありませんが(笑)、絶大な安心感に変わります。
-ここを抑えないとダメだよ、というところが最初からピシッとくる訳ですね。
はい。ハキハキ、テキパキときます(笑)。それもこれも、責任感が強いゆえのことだと思いますね。
岡田先生に一度、「こんなに素晴らしいシステムを持っておられるのに、なぜ事業を拡大されないのですか」と伺ったことがあります。そのとき先生は「私は1つ1つの仕事に責任を持って取り組みたいので、自分の目の行き届く範囲で仕事をしたいのです」ときっぱりと言われました。お金ありきではなく、信用、信頼の構築を大事にした、いい意味での現場主義、目の行き届く範囲内で仕事をしたいという姿勢は、岡田先生の誠実さを物語っているなと思い、とても共感しました。
-岡田先生に、何かご要望はありますか。
いまのままで、何の不安もクレームも一切ないので、このままのいい関係を長く続けていきたいと思っています。本当にいい感じでコミュニケーションが育めていると思っているので、恐らく一生を通じてお付き合いできる方だろうなと思っています。
-田畑先生、お忙しい中、ありがとうございました。
※医療法人社団TDC様には、代表 岡田隆の月次訪問を前提としたご契約を頂いています。
編集後記:
『プロフェッショナルとは何か?』今回の田畑先生と岡田先生のお付き合いを伺っているうちにたくさん教えて頂きました。24時間で対応する、休日返上でも顧客の為に貢献する...、形は違えど歯科医師と税理士というプロフェッショナル同士の会話は、仕事をする人間として非常に考えさせられるものでした。田畑先生は、岡田先生と金先生に多くのアドバイスを受けておられます。そして田畑先生もまた岡田先生にたくさんの気づきを与えておられるに違いありません。そして、田畑先生は歯科医院の患者様に対して、プロフェッショナルの仕事をされていることも容易に推測できます。インタビュアという立場でしたが、お二人の仕事ぶりに触れることができたことを幸せに感じるほど、プロとしての仕事ぶりを教えて頂きました。インタビューにご協力頂きました田畑先生、貴重なインタビューの機会を頂きました岡田先生、お二方に感謝申し上げます。ありがとうございました。(文責:西中村 剛)